スバル「インプレッサ/クロストレック」の相違点 兄弟車だが試乗で感じた明らかに異なる個性

✎ 1〜 ✎ 104 ✎ 105 ✎ 106 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
インテリア
クロストレックのインテリア(写真:SUBARU)

クロストレックでは後述するインプレッサとともに、ハイブリッドシステムを制御するソフトウェアの約90%をアップデートした。効果は絶大で、e-BOXERの数少ない弱点だった発進時の唐突な動きがほとんど感じられなくなった。これはCVTと電動モーターの連携度合いをソフトウェア上で最適化したことで得られた特性だという。微妙なニュアンスは筆者の動画配信サイトでご確認いただきたい。

余裕のあるサスペンションストロークによる恩恵

走行シーン
クロストレックの走行シーン(写真:SUBARU)

インプレッサとクロストレックの外観上の違いは最低地上高にも見られる。クロストレックは、インプレッサから65~70㎜高めた200㎜を確保し走破性能を高めた。開発陣によると「インプレッサから50㎜ほどサスペンションストロークを伸ばした」とのこと。

実際、路面条件を問わず低速域では滑らかで、ロングストロークサスペンションながら高速域になってもフワつかない。こうしたおおらかな乗り味こそクロストレック最大の美点だ。18インチタイヤ装着車ではすっきり感も上乗せされる。同時に、2クラス上の静粛性能も体感できた。

乗り味の向上は、SUBARUがこだわりをもって開発してきた「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)+フルインナーフレーム構造」が大きな効果を生んだ。フルインナーフレーム構造をわかりやすく言うと、丈夫に造られた骨格のこと。これにより、人が雑味として感じる微細な振動を身体に伝えにくくなり、すっきりとした乗り味が体感できる。

SGPでは、サスペンションの取り付け部分の剛性も高められた。よって、それらの相乗効果により、路面からの小さな入力であってもタイヤがスムーズに動く。突っ張ることなく減衰するから乗り心地が良いと感じるのだ。

次ページ上質さ、快適性、そして走りにも磨きがかかった
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事