ツムラの茨城工場は5月上旬をメドに、ほぼ全製造工程で操業を順次再開へ【震災関連速報】
漢方薬大手ツムラによれば、主力の茨城工場(茨城県稲敷郡阿見町)で包装工程など製造工程の一部操業を4月4日付けで再開した。「今後は4月中旬に造粒工程の操業を再開しつつ、5月上旬をメドに、漢方製剤のほぼ全製造工程において操業を順次再開する見込み」(同社コーポレート・コミュニケーション室)としている。原料生薬の受け入れ、加工調製、品質試験、保管・加工済み生薬の工場への出荷機能を持つ石岡センター(茨城県石岡市)についても、4月中旬をメドに全機能で操業を再開する見込みだという(現在は一部を除いて順次操業を再開)。
製品供給については、4月4日の包装工程の操業再開に伴い、工場内の中間製品の最終製品化を行い、順次、工場出荷していく。3月末時点で、大建中湯など漢方製剤の品薄感が医療現場で広がっており、事態が懸念されていた。ただ、操業本格再開のスケジュールを明らかにしたことで、今後は医療現場の不安感も薄れていく可能性がある。
なお、同社は震災による2011年3月期業績の影響については、「現時点で軽微であると考える」としている
(岡田 広行 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら