カワサキ「新型エリミネーター」400ccで復活の訳 アメリカンバイク・ブームを作った名車が蘇る

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エリミネーターSEのフロントまわり
フロントカウル付きとなるエリミネーターSEのフロントまわり(写真:カワサキモータースジャパン)

なお、フロントカウル付きのエリミネーターSEでは、カワサキ車初のドライブレコーダーも搭載。ミツバサンコーワ製GPS対応型ドライブレコーダーシステムを標準装備し、ツーリングなどの走行記録から煽り運転対策まで、幅広い用途に使うことができる。さらに上縁にステッチを施したツートンレザーのシートや、フォークブーツなどのSE専用パーツも搭載。防水設計のUSB Type-C電源ソケットも用意することで、出先でスマホなどの充電などにも対応する。

レザー製サイドバッグ
純正アクセサリーのレザー製サイドバッグ(筆者撮影)

ちなみに、会場に展示されたSEのリアシート左右には、純正アクセサリーのレザー製サドルバッグも装着されていた。アメリカンバイクでツーリングを行う場合、荷物の収納に便利なうえ、よりワイルドな印象を加味してくれる定番アイテムだ。フロントカウルの採用などでツアラー色も強いSEでは、こうしたバイク旅を考慮したさまざまの装備が用意されていることも特徴だといえる。

なぜ排気量を400ccにしたのか?

ライディングポジション比較
新型エリミネーターとZ400のライディングポジション比較(写真:カワサキモータースジャパン)

以上が新型エリミネーターの概要だ。会場でカワサキの担当者に聞いたところでは、このモデルは、「急増している普通二輪免許を取得したばかりの若いライダー向け」として開発されたのだという。確かに、最近は、若い初心者ライダーが増えており、カワサキだけでなく、ホンダやヤマハ、スズキなど、国内の2輪メーカーもそうした新規ユーザー向けモデルを続々と発売している。

レブル250
ホンダのレブル250(写真:本田技研工業)

だが、なぜ車検が必要な400ccモデルだったのだろう? 例えば、250ccの軽2輪モデルであれば、車検が不要で、維持費なども比較的安くできる。それでいて、高速道路も走行できるから、遠方へのツーリングなどにも十分対応する。実際に、例えば、ホンダの250ccモデル「レブル250」はかなりの人気ぶりだ。

エリミネーターと同様のアメリカンなスタイルを採用するこのモデルは、690mmという低いシート高や171~172kgという軽量な車体を持つ。そのため、初心者でも扱いやすく、小柄な体格のライダーにも乗りやすい。免許取り立ての若い層はもちろん、重いバイクが苦手な女性ライダーなど、幅広いユーザーに大きな支持を受けているモデルだ。

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