カワサキ「新型エリミネーター」400ccで復活の訳 アメリカンバイク・ブームを作った名車が蘇る

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エンジン
新型エリミネーターのエンジン(写真:カワサキモータースジャパン)

搭載するエンジンは398cc・水冷4ストローク並列2気筒で、最高出力48ps/10000rpm、最大トルク3.8kgf・m/8000rpmを発揮。低速域での豊かなトルク特性を持たせたことで、良好なコントロール性を実現するという。また、クラッチレバーの操作感を軽くするとともに、シフトダウンで急激なエンジンブレーキがかかった場合の後輪ホッピング(後輪が跳ねるように振れる現象)を軽減する「アシスト&スリッパークラッチ」も搭載。トランスミッションは6速で、燃料タンク容量は12L。‪WMTCモード値25.7km/L‬という高い燃費性能も誇ることで、長距離ツーリングなどにも十分対応している。

車体は、軽量化を追求し扱いやすさを高めた新設計のトレリスフレームを採用。とくに250~500ccのカワサキ・オンロードモデル中で最も低い735mmというシート高により、足着き性は抜群だという。なお、純正アクセサリーには、ローシート(シート高は標準から20mmダウンの715mm)とハイシート(シート高は標準から30mmアップの765mm)も用意し、さまざまな体格のユーザーに対応させている。

サイドビュー
新型エリミネーターのサイドビュー(写真:カワサキモータースジャパン)

足まわりでは、フロント18インチ、リア16インチのホイールを採用し、低く長い車体のフォルムに貢献する。また、ワイドでフラットなハンドルバーは、腕を自然に伸ばせるような位置に設定。ヒザが適度に曲がるステップ位置と相まって、街乗りからツーリングまで、幅広いシーンでリラックスしたライディングポジションを実現する。

今どきの最新装備にも注目

メーターまわり
新型エリミネーターのメーターまわり(写真:カワサキモータースジャパン)

さらに高い利便性などを誇る最新の装備も満載だ。まず、メーターには、クラシカルな全体のスタイルにモダンな印象を与える丸型オールデジタル液晶インストゥルメントパネルを装備。良好なコントラストを持つ白背景液晶の採用により、強い日差しの日中などでも優れた視認性を発揮する。また、多機能なメーターは、デジタルスピードメーター、デジタルバースタイルタコメーター、ギアポジションインジケーター、時計、オドメーター、デュアルトリップメーター、燃料計など、さまざまな情報を表示することが可能。

パネル内にはブルートゥースも内蔵し、スマートフォンに専用アプリ「RIDEOLOGY THE APP」をインストールすれば、車両との相互通信もできる。機能には、車両メーター側に電話着信、メール受信などスマホの情報を表示できるほか、スマホ側にも燃料計やオドメーター、メンテナンス情報などの車両情報を出すことが可能。ユーザーがバイクライフを豊かにできる、多くのインタラクティブな機能を投入している。

次ページなぜ250ccではなく、車検のある400ccなのか?
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