自家製キャビア開発、ホテルマンの凄まじい奮闘 輸入に頼る中で、国産の開発が急がれている
食品ロスに関して、野口氏は「食品ロスをできる限り減らすために、今後は1瓶30グラム以下に抑えるようにします。そうすれば、食品ロスが減らせるのはもちろんのこと、つねに鮮度がよい自家製キャビアをお客様にご提供できるようになります」と話す。
また、東武ホテルマネジメントはほかにもグループ内にホテルがあるため、自家製キャビアをもっと有効に活用できるメニューを早急に考案する必要があるだろう。
「東武ホテルレバント東京で4月末から、日本料理や中国料理、さらにはラウンジのアフタヌーンティーでも自家製キャビアをふんだんに使用したメニューを提供する予定です。どの店舗でも自家製キャビアを体験できるようになりますので、興味のあるメニューをぜひ召し上がっていただきたいです」(林氏)
外国人富裕層を狙っていきたい
さまざまな課題も残る一方で、今後は自家製キャビアをどう展開していく予定なのだろうか。
「自家製キャビアなので、いろいろなことをご提案できます。たとえば、塩分濃度が1%と3%の食べ比べや、熟成期間が1週間と3週間の食べ比べなど、ほかではできないような食べ方を思案中です。外国人の富裕層がますます日本にいらっしゃると思いますので、チョウザメを一匹まるごと買い取っていただき、思う存分に楽しんでいただくのもいいですね」(野口氏)
東武ホテルマネジメントが切り開く自家製キャビアは、“新しい食味”であるだけにまだ課題もある。しかし、今後このような新たな取り組みが実を結び、多くの人々の口福を満たすことに期待したい。
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