「寡黙な上司」の下で働くのが「無理ゲー」な理由 自己開示しない管理職が心理的安全性を下げる
心理的安全性を確保して職場の生産性を高めるためには、マネジャーとメンバーが対話を通して自分の考えや価値観を共有し、信頼関係を構築していくことが不可欠です。すなわち「自己開示」が重要になります。
そして、自己開示は、まずはマネジャーが率先して行いましょう。
「メンバーのことを理解したいのであって、私のことを理解してもらいたいわけじゃない」
「なぜ自分から自己開示しなきゃいけないんだ!」
本稿をお読みのマネジャーの中には、自分からメンバーに歩み寄ることをためらったり、モヤモヤを感じたりする人がいるかもしれません。
でも職場の心理的安全性をつくるには、マネジャーから自己開示するのが鉄則です。それはなぜでしょうか。
メンバーから自己開示するのはハードルが高い
職場でのポジションが上がり、人事や評価において力を持つ立場になると、周りから話しかけられる機会が減るという経験は珍しくないと思います。メンバーからすれば、まだ心理的安全性のない状態で、権威ある立場の人に自分から話しかけたり、意見したりするのは気が引けるものです。
相手がどんな考えや価値観を持った人なのかわからない状態では、「自分の発言が相手の気分を害したらどうしよう」「嫌われて評価が下がったらどうしよう」と不安になります。そうした恐れがある関係性では、メンバーは言いたいことも言えなくなってしまいます。
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