SNS「見るだけで発信しない人」が失ってる3つの事 「仕事も人生も・・・」上手に使うコツも一挙解説

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【2】「人がもたらすチャンス」を失っている

チャンスとは、つねに「人」とセットだと考えることが重要です。チャンスは、そこらの道端に偶然に落ちているものではありません。

自分の人生を変えるような貴重なチャンスは、昔からの知人や、新たに出会った人が持ってきてくれる場合が多いものです。

SNSは、チャンスをもたらす「人とのつながり」を強化することが本質的な機能だともいえます。

SNSで交流していると、多くの人との関係性を長く維持することができます。逆に、SNSなしでは、チャンスを持ってきてくれるかもしれない「誰か」とつながり続けることは簡単ではありません。

 人生の機会を減らす「人とのつながり不足」

「計画的偶発性理論」(Planned Happenstance Theory)とは、1999年にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって発表されたキャリアに関する理論です。

研究では、個人のキャリアとは、実は偶然に左右されることが多いということが明らかになりました。しかしながら一方で、その偶然の「数」自体は、自分の努力で増やすことが可能だということがポイントです。

人とのつながりを増やし、交流を深める努力をすることもその一つです。

その心がけが、「偶然に」得られるチャンスの数を、「必然的に」増やすことにつながるのです。多くの人と交流していると、おのずとその人たちからもたらされる機会の数も増えます。

一方で、むやみに知り合いだけを増やしても……という「数へのこだわり」に否定的な立場の人もいるでしょう。

確かに、多くの人との薄いつながりよりも少数の親友が大切だという価値観も重要だと思います。

しかしながら、「人生の可能性」という観点でみた場合はどうでしょうか。その少数の親友が、人生に決定的なチャンスをもたらしてくれる可能性は、残念ながらあまり高くないと考えたほうがいいでしょう。

付き合いの濃さよりも、「広さ」こそが、キャリアにとっては重要な意味を持つからです。

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