雨は降っているけれども、阪神競馬場の桜はなんとか週末までもってくれそうだ。毎年のことではあるが、阪神競馬場の植木職人さんたちは「桜花賞までは絶対に桜を散らすな!」と秘術の限りを尽くしているのではないだろうか。
その桜花賞(9日の第11レース、距離1600メートル)は、昨年12月に行われた阪神ジュベナイルフィリーズと同じ距離、同じコースで行われる。当然、同レースを制して2歳女王となったリバティアイランド(2枠3番)が最有力。2着シンリョクカ(今回は6枠11番)に2馬身半差をつけたことを考えれば、ここは黙って「見るレース」となる。
1番人気が多く敗れ去る桜花賞の本命馬は「あの2頭」
とはいえ、過去に何度も1番人気が敗れ去っているのもこの桜花賞だ。昨年のナミュール(単勝3.2倍→10着)、2021年のサトノレイナス(3.3倍→2着)、2020年のレシステンシア(3.7倍→2着)、2019年のダノンファンタジー(2.8倍→4着)などはまだいいほうである。
2018年のラッキーライラック、2017年のソウルスターリング、2016年のメジャーエンブレム、2015年のルージュバックなどは、いずれも単勝1倍台の人気を裏切っている。
逆に昨年の桜花賞馬、惜しいところで3冠馬を逃したスターズオンアースは、戦前には6番人気であった。つまりこの時期の3歳牝馬は、まだ評価を定めにくいのである。
枠順は有力どころが内枠に固まったようなので、ここは外枠のラヴェル(8枠17番)とドゥーラ(7枠13番)の単勝を少しだけ買って、肩の力を抜いて観戦することにしよう。ちなみに、ラヴェルは阪神JFでは大敗したが、アルテミス杯でリバティアイランドに唯一先着したことがある馬、そしてドゥーラは「もう1頭のドゥラメンテ産駒」である。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
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