揺れるアメリカで「まさかの6月危機」はあるのか 今は2011年の「オバマ政権3年目」と似ている

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雨は降っているけれども、阪神競馬場の桜はなんとか週末までもってくれそうだ。毎年のことではあるが、阪神競馬場の植木職人さんたちは「桜花賞までは絶対に桜を散らすな!」と秘術の限りを尽くしているのではないだろうか。

その桜花賞(9日の第11レース、距離1600メートル)は、昨年12月に行われた阪神ジュベナイルフィリーズと同じ距離、同じコースで行われる。当然、同レースを制して2歳女王となったリバティアイランド(2枠3番)が最有力。2着シンリョクカ(今回は6枠11番)に2馬身半差をつけたことを考えれば、ここは黙って「見るレース」となる。

1番人気が多く敗れ去る桜花賞の本命馬は「あの2頭」

とはいえ、過去に何度も1番人気が敗れ去っているのもこの桜花賞だ。昨年のナミュール(単勝3.2倍→10着)、2021年のサトノレイナス(3.3倍→2着)、2020年のレシステンシア(3.7倍→2着)、2019年のダノンファンタジー(2.8倍→4着)などはまだいいほうである。

2018年のラッキーライラック、2017年のソウルスターリング、2016年のメジャーエンブレム、2015年のルージュバックなどは、いずれも単勝1倍台の人気を裏切っている。

逆に昨年の桜花賞馬、惜しいところで3冠馬を逃したスターズオンアースは、戦前には6番人気であった。つまりこの時期の3歳牝馬は、まだ評価を定めにくいのである。

枠順は有力どころが内枠に固まったようなので、ここは外枠のラヴェル(8枠17番)とドゥーラ(7枠13番)の単勝を少しだけ買って、肩の力を抜いて観戦することにしよう。ちなみに、ラヴェルは阪神JFでは大敗したが、アルテミス杯でリバティアイランドに唯一先着したことがある馬、そしてドゥーラは「もう1頭のドゥラメンテ産駒」である。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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