適当に「文房具を選ぶ子」が知らない絶大なる効果 勉強しない子が知らない超簡単スイッチの入れ方

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◎クリアファイル
クリアファイルはプリント整理で使います。学校で2穴パンチのタイプなどが指定された場合はそれを使わざるをえませんが、閉じるまでの作業が面倒なため使わなくなる可能性があります。そうした場合は、クリアファイルをお勧めしています。科目によって色分けしておくといいでしょう。

ただし、クリアファイルでも、薄くてすぐにヘタリが出てくるものがあります。使い勝手が悪く長期間使うことが難しくなりますので、その点の快適性は重視しておきます。

◎ノート
ノートはたくさん種類があります。消耗品の一つですが、勉強では重要なアイテムです。通常は価格重視でまとめ買いで買うことが多いかもしれません。もちろん、ノートとしての機能は満たされているのでそれでも問題ないのですが、ここで少し考えてみてください。大人がノートを買うとき、デザインを見るとは思いますが、実は紙を触ってみてその感触も無意識のうちに受け取っている可能性があります。

勉強に気持ちが向かう大きなきっかけに

筆者が「子ども手帳」を出版する際、どのような紙を使うと子どもは触りたくなるか、めくりたくなるかという調査を出版社としました。それが功を奏したのかは証明できませんが、触りたくなる、めくることにストレスがないという紙質の傾向は確かにありました。

ですから、できれば購入する際に、何種類かノートの紙をめくってみて、感覚的にどれがいいか選択する際の基準にしてみることもよいと思います。

以上のように、子どもにとって毎日使う“商売道具”を選択することは勉強する以前の重要なことだと思っています。勉強するのは気が進まないけれども、文具を買いに行くのは比較的楽しいことで行動しやすいため、行動の歯車を回すことができます。

その際、親は選択肢の提示をするのみで、最終的な決定権は子どもに与えてあげてください。自分で選択することは、それこそが自主性そのものです。

こうしたことが、勉強に気持ちが向かう大きなきっかけになることもあるのです。その後、自主的に勉強に向かっていく可能性がぐっと上がっていくと思います。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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