中には文具だったら何でも関係なく勉強する子もいます。そのような子は今のままでいいでしょう。しかし、これまで4000人近く子どもたちを指導してきた経験から、文具を変えることによって勉強へのモチベーションが変わったという事例が数多くあるのです。
もちろん勉強は内容がつまらないからやらないということや、単純に嫌いということで自主的にやらないことはあります。しかし、特に勉強が嫌い、自らやりたくないという子ほど、文具から揃えると、自主的に行動するという傾向にありました。
子どもにとっての“商売道具”
◎シャーペン
シャーペンは一番長い時間使うものです。いくつか文房具屋さんで試し書きをしてみて疲れないシャーペンを選んでみてください。わからなければ何本か手に入れ、それぞれ1週間ほど使ってみるといいでしょう。
鉛筆であれば、持っていて疲れないようなアイテムも売っていると思いますので、それを補助として使ってみてください。
◎消しゴム
消しゴムの鉄則はよく消えることです。綺麗に消えると気持ちがいいものです。中途半端に消えるものや、力を入れないと消えない消しゴムであれば、いつしか疲労感やストレスが溜まります。
◎ボールペン
ボールペンもさまざまあります。線の太さや油性か水性かの選択があります。大人も書いてみて書き心地の良いボールペンを選択すると思います。ただし、替芯の値段が高かったり、入れ替えが面倒な場合は長く使えなくなるため、替芯の入手が容易なものがよいでしょう。色は赤と青の2色あれば勉強の役に立ちます。例えば、赤は重要部分を書く、青は疑問点を書くなどして分類することもできます。
◎蛍光ペン
筆者の感覚ですが、蛍光ペンは使い勝手にそれほど大きな差がないため、自分の好みで選択してみてください。色は3色あるといいでしょう。使い方としては、重要な部分にマーカーを引くということが一般的ですが、問題集を使うときに、1回目に間違えた問題は緑チェック、2回目も間違えたら青チェック、3回目も間違えたら赤チェックといった使い方もあります。ちなみに3色ついている問題がテストに出る可能性が高い問題です。
◎付箋
付箋は大中小、さまざまあります。用途に応じて大きさは決めていけばいいですが、貼ってもすぐに剥がれてしまうものは使い勝手が悪く、使いたいという気持ちが出てきません。しっかりと付く付箋を選択したほうが後々長く使えます。
ちなみに付箋の使い方の一つとして、解説を読んでもわからない問題に貼っておき、後で質問ができるように目立たせておく方法があります。特に算数や数学では必須アイテムになります。カラフルなものがたくさん売っていますので、活用してみてください。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら