6日開幕、ゴルフの祭典「マスターズ」勝つのは誰だ PGAツアーが断絶する「LIVゴルフ」の選手も参戦

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マスターズのスコアボード。2019年のもの。この年はタイガーウッズが11年ぶりに復活優勝した(写真:筆者提供)

4月の声を聞くと、いよいよ本格的なゴルフシーズンがやってくる。そして、一大イベントとして、ゴルフをプレーする人もしない人も注目する、4大メジャーの開幕戦となるゴルフの祭典「マスターズ」が始まる。

マスターズは4月の第2週の日曜日が最終日となるよう決められている。不動のスケジュールである。2023年は4月6日~4月9日。例外は、第1回大会が3月であったことと、2020年がコロナ禍の影響で秋に開催されたことだけである。

舞台は1933年創設のゴルフ場

祭典の舞台となっているのが、アメリカジョージア州オーガスタにあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ。1930年に史上初めて年間グランドスラム(当時は全英オープン、全米オープン、全米アマ、全英アマに勝つこと)を達成し、“球聖”と呼ばれたボビー・ジョーンズによって、1933年に正式にオープンしたゴルフ場だ。

設計はアリスター・マッケンジー。今でもつねに世界のトップ5に入るゴルフコースで、4大メジャーのなかで唯一、毎年同じコースで開催している。1934年に第1回大会が開かれ、今年で87回目となる。

現在の世界の4大メジャーは、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロで、出場資格は世界ランキング、前年成績などによる。しかし、マスターズだけは出場資格を満たし、かつ“マスターズ委員会によって招待された”選手だけが参加できる。招待状が来て、初めて参加できる大会なのである。

間違いなく世界のアマチュア、プロが一番出場したい大会、勝ちたい大会である。世界一になったことの実感は、ひょっとしたらマスターズに優勝することではないか。だからこそ憧れの大会となっている。

さて、2023年のマスターズの注目ポイントは3つある。

1つめはもちろん優勝争いである。注目すべき選手は、マスターズまでの2022~2023シーズンで優勝争いを演じて好調を維持している世界ランキング上位者である。3月27日時点で、1位はスコッティ・シェフラー(アメリカ)、2位はローリー・マキロイ(北アイルランド)、3位はジョン・ラーム(スペイン)である。

松山英樹とシェフラー(右)(Augusta National, Inc)
2021年の優勝者松山英樹と握手する昨年の優勝者、スコッティ・シェフラー(右)(Augusta National, Inc)
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