ドヤ顔「ChatGPT」と言い訳多い「Bard」の決定差 チャットボットでも反応にこれだけの違い
本気の利用は想定していない
バードは検索エンジンではなく、チャットボットがどのように利用できるかを人々に示すことを目的とした実験的なシステムだ。バードはアイデアを出したり、ブログ記事を書いたりできるほか、事実や意見を示しながら質問に答えることもできる。
「アメリカの歴史で最も重要な出来事は何か」と尋ねると、バードは次のような答えを表示した。
アメリカ史で最も重要な出来事については意見が分かれるところですが、よく挙げられる候補には次のようなものがあります:
―アメリカ独立戦争(1775〜1783年):アメリカ合衆国の建国、および自由と民主主義の原則に基づく新しい国家の樹立。
―南北戦争(1861~1865年):アメリカ合衆国において奴隷制度を終結させるのと同時に、連邦を維持した戦争。
―世界恐慌(1929~1939年):アメリカ合衆国を貧困と失業に陥れた経済危機……。
同じ質問をした場合…
リストは、さらにほかの出来事へと続いていった。
つねに同じ答えが返ってくるとは限らない
バードは類似のテクノロジーと同じく、プロンプトを入力するたびに新しいテキストを生成する。そのため、同じ質問に対して別の回答を示すことがある。アメリカの歴史で最も重要な出来事は何かと別の機会に尋ねると、間違いなくアメリカ独立戦争だ、とバードは回答した。
回答に注釈が付けられることもある
マイクロソフトのビングチャットボットや、You.com(ユードットコム)、Proximity(プロキシミティ)といったスタートアップ企業の類似のテクノロジーもそうだが、バードの回答には出典をたどれるように注釈が付けられる場合がある。また、グーグルの膨大なウェブサイトのインデックスに接続することで、インターネットに投稿された最新の情報を回答に含めることも可能になっている。
とはいえ、必ずしも正しい情報源に導いてくれるとは限らない。例えば、アメリカの歴史で最も重要な出来事はアメリカ独立戦争だとバードが答えたときに引用されていたのは、「Pix Style Me」という英語と中国語で書かれ、猫の漫画で飾られたブログだった。