「BMW XM」ケタ違いの実力持つ超高級SUVの正体 その位置づけは既存ラインナップの延長線上にない
BMWがSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ、世間で言うところのSUVラインナップの頂点に位置するモデルとして登場したのが、その名もBMW XMである。すでに国内でも価格は発表済みであり、3月4日から4月4日まで原宿で開催されているポップアップ・エキシビジョンで実車の展示も行われているから、すでに存在を認知している方も少なくないだろう。
ただし、多少BMWに関する知識があるという人も、ただXMという車名を聞いただけではこのクルマがどんな存在なのか想像するのは難しいはずだ。BMWの車名は通常、SUVの場合「X」にシリーズ名を示す数字の組み合わせ、たとえばX3、X5などとなる。ではその数字の代わりに使われている「M」とは……?
“X”と“M”が一体となった意味
「BMWの最も大きな成功を収めた2つのアイコン、すなわち“X”と“M”を1つにしたい。まずはそうしたアイデアがありました」
アメリカはフェニックス周辺で開催されたXMのジャーナリスト向け国際試乗会の場で、XMのヘッド・オブ・プロジェクトであるスヴェン・リッター氏はそう答えた。“X”とは先に記したとおりのBMWのSAVラインナップのこと。そして“M”とは、M3やM5といったカリスマ的な人気を誇るモデルが代表的な、BMW AGの100%子会社であるBMW M GmbHによって送り出されるハイパフォーマンスモデルのことを示す。
現行ラインナップにもX3 M、X6 Mといったモデルが設定されているが、それらと大きく異なるのが、このXMがMモデル専用車だということだ。“BMWのレギュラーモデルのM仕様”ではないのである。
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