高校時でわかる「大学までの人、大学からの人」の差 大学入学後に「社会で活躍できる人」が持つ素養

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大学の勉強って、あんまり知る機会がないですよね。例えば「経済学部に入ろう」としている学生でも、実際に経済学部でどんな勉強が行われているのか、経済学部の中でも経営学科では何が行われているのか、ざっくりとしか理解できていない場合も多いと思います。

それもそのはずで、大学は別に、塾や高校と違って「こういうことを教えてくれる場所」ということではなく、「学びたいことを勝手に学ぶ場所」であり、その「どんな勉強をするか」というのはその人自身が考えなければならないのです。

例えば、経営学というのは、「会社の経営をよくするためには何が必要なのか?」というような、実際の企業を題材に経営について考えていく学問です。ですが、ただ教授の話を聞いたり、先行研究とか論文とかを読んで勉強したりしているだけでは、卒業すらできません。

自分から、「問い」を作ることが促されます。「会社の経営をよくするためには何が必要?」というテーマを理解して解決するための問いを自分で立てて、そのために行動して、その答えを出すための勉強することを促されるのです。

では、もしみなさんが経営学部・経営学科に入ったとして、どんな問いを立てるでしょうか。僕は、こここそが、「東大まで」と「東大から」を分けているポイントだと思っています。

「東大からの人」はどう学んでいるのか

僕の友だちの東大生は、経営学の勉強をするために実際に企業にインタビューに行き、「男女比がどれくらいだと仕事しやすいか」ということをアンケート調査などもしながら研究していました。会社内の男女比率も、「会社の経営をよくするためには何が必要なのか?」という経営学のテーマとマッチしていますね。

また、留学中のAさんは、「駐在員の引き継ぎについて」をテーマにして、実際に現地で働いている人にインタビューをしながら研究を進めていました。

駐在員とは、日本の企業に所属していながら、一時的に海外に転勤となり、海外で働いている人を指します。「一時的に」なので、頻繁に人が交代する役職だと言えます。交代が多いということは、引き継ぎがどれだけしっかりできているかにより、仕事のしやすさが左右されるということ。これも、「会社の経営をよくするためには何が必要なのか?」というテーマにマッチしていると言えます。

次ページ必要なのは「自分から問いを立てる能力」
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