Google翻訳、DeepL「英語力」はITツールで補える ビジネスでも勉強でも役立つ無料ツール8選

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最後に最近大きな注目を集めているChatGPTなどのGenerative AI(生成AI)を英語学習に活用する方法を紹介する。ChatGPTに「英語を学ぶ際のChatGPTの活用方法を英語で教えてください」と質問すると、⑦のように英語で回答してくれる。

ChatGPTに「英語を学ぶ際のChatGPTの活用方法を英語で教えてください」と質問してみた

もちろん、最初は日本語で回答してもらった後に「今の回答を英語に翻訳してください」などとお願いすれば、上手に英語に翻訳してくれる。

さらに、ChatGPTを用いれば英単語のクイズを出してもらうこともできるし、何かしらのテーマに関する英語原稿のドラフトを作成してもらうことも可能である。

Perplexityは出典を明記

ChatGPT以外にマイクロソフトのBingチャットも注目を集めているが、筆者は残念ながら、まだ利用できる状況にない。今後試してみる価値はありそうだ。その代わりに今、活用しているのが⑧のPerplexity(パープレキシティ)である。

Perplexityは英語のほうが質・量ともに情報がリッチだ

ChatGPTはチャットで質問しても、出典について明らかにしてくれない。また、ChatGPTは21年時点の情報に基づいた回答であるため、最新の情報が反映されていない。その点、Perplexityは出典を明記してくれる。

もちろん、日本語で質問すると、日本語で回答してくれるが、英語情報のほうが質・量ともにリッチなので、DeepLなどで質問文を英語にしてからPerplexityに質問し、英語の回答結果をDeepLで日本語にすれば、日本語⇔英語を気にせずに効率的に情報収集することができるだろう。

以上、40〜50代からの英語の学び直しについてGoogle翻訳やDeepLの活用というテーマで解説してきた。英語の「読む」「書く」「聞く」「話す」スキルそのものの向上・習得というよりも、無料ツールを活用することで、自らのスキルアップや各種情報収集に英語を手段として用いることができるようになる。

「英語はちょっと苦手で……」と腰が引ける人も多いだろうが、ぜひ本記事で紹介したツールなども用いて、英語アレルギーを克服していただければと思う。

野崎 篤志 イーパテント社長、知財情報コンサルタント

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のざき・あつし

特許情報の分析・コンサルティングを提供。KIT虎ノ門大学院、大阪工業大学大学院客員教授。特許情報普及活動功労者表彰、特許庁長官賞受賞。『調べるチカラ』など著書多数。

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