会社辞め「フィンランドで寿司職人」34歳彼女の志 魚をさばいた経験なく、触るのも苦手だった

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大好きなフィンランドで暮らす、という夢をかなえるため、働きながら寿司職人の修業を続け、2022年4月に移住して現地のレストランに就職したchikaさんにお話を聞きました(画像:©️週末北欧部 chika/世界文化社)
北欧こじらせ日記』『北欧こじらせ日記 移住決定編』の著者で、「週末北欧部」としてSNSやブログで情報発信をしているchikaさん(34)は元会社員。大好きなフィンランドで暮らす、という夢をかなえるため、働きながら寿司職人の修業を続け、2022年4月に移住して現地のレストランに就職した。夢がかなうまで13年。「脱会社員の選択」第10回は、回り道をしながらも大切な夢を温め続けたchikaさんのストーリー。

北欧に恋して

初めて北欧と出合ったのは8歳のとき、フィンランドのサンタクロース村へ手紙を出すイベントに参加したときのこと。クリスマス生まれのchikaさんは親近感を抱き、サンタさんへの手紙に「いつか会いに行きます」と書いたのだった。

月日は流れ、幼い頃の思い出はすっかり忘れてしまっていた。だが大学3年生のとき、書店で偶然、フィンランドの本を手にした途端、走馬灯のように、あの日、手紙に書いた約束を思い出した。そして直感で、フィンランドへの旅行を決めた。

この旅で助けになったのは、チャットで知り合った現地の友人たち。もともと、昔で言うペンフレンドのように、インターネット上で海外の人とチャットするのが趣味だったのだ。滞在中は友人たちに親切にしてもらい、フィンランドという国をありのままに体感できた。

感動したのは、人と人、そして人と自然との程よい距離感。帰国後も北欧愛は冷めやらず、このときの一目ぼれがその後の人生を大いに“こじらせて”いくこととなる。

©️週末北欧部 chika/世界文化社
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