WBC優勝、鍵を握る「佐々木朗希」「山本由伸」の真実 「体格」から「投球割合」まで、2人はここまで違う

拡大
縮小

「令和の怪物」と言われる佐々木は身長192cm。恵まれた体格を活かし、最速165km/hの速球と落差の大きなフォークで、打者を圧倒する。

(写真:佐々木朗希公式Instagramアカウント@rouki.sasakiより)

大船渡高校3年時には、夏の甲子園出場をかけた岩手大会決勝を回避して物議を醸したが、指導者が高校球児の「今」だけでなく「将来」を見据える大切さが同時に議論された。

投手にとって佐々木のような長身は有利に働くだけに、成長期に「栄養」「睡眠」「適度な運動」を確保して少しでも背丈を大きくすることが将来の飛躍には重要になる。

「効率的な身体動作」を追求し、力を最大限に発揮する

対して山本は、身長178cmとプロ野球(NPB)の投手では平均より約3cm低い

それでもブリッジやり投げ(正確には「フレーチャ」という器具を使用)などという独特のトレーニングで身体の柔軟性を高め、「効率的な身体動作」を追求して力を最大限に発揮している。

(写真:山本由伸公式Instagramアカウント@yoshinobu__yamamotoより)

山本は都城高校時代、そしてオリックス入団1年目は投げるたびに右肘がパンパンに張っていたが、2年目から「自身の体を最大限に使う投球フォーム」にすることで、この問題を解決し、さらに球威も増した

日本では伝統的に「肘をしならせて使え」と教えられることが多いものの、山本の活躍とともに「身体全体を使って投げる利点」にも目を向けられている

ピッチャーとしての特徴はともにストレートとフォークを武器にする一方、昨年のNPBにおける「投球割合」を見ると「異なる特色」がある。

次ページ「ストレート」と「フォーク」の占める割合は?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT