WBC優勝、鍵を握る「佐々木朗希」「山本由伸」の真実 「体格」から「投球割合」まで、2人はここまで違う
「令和の怪物」と言われる佐々木は身長192cm。恵まれた体格を活かし、最速165km/hの速球と落差の大きなフォークで、打者を圧倒する。
大船渡高校3年時には、夏の甲子園出場をかけた岩手大会決勝を回避して物議を醸したが、指導者が高校球児の「今」だけでなく「将来」を見据える大切さが同時に議論された。
投手にとって佐々木のような長身は有利に働くだけに、成長期に「栄養」「睡眠」「適度な運動」を確保して少しでも背丈を大きくすることが将来の飛躍には重要になる。
「効率的な身体動作」を追求し、力を最大限に発揮する
対して山本は、身長178cmとプロ野球(NPB)の投手では平均より約3cm低い。
それでもブリッジ、やり投げ(正確には「フレーチャ」という器具を使用)などという独特のトレーニングで身体の柔軟性を高め、「効率的な身体動作」を追求して力を最大限に発揮している。
山本は都城高校時代、そしてオリックス入団1年目は投げるたびに右肘がパンパンに張っていたが、2年目から「自身の体を最大限に使う投球フォーム」にすることで、この問題を解決し、さらに球威も増した。
日本では伝統的に「肘をしならせて使え」と教えられることが多いものの、山本の活躍とともに「身体全体を使って投げる利点」にも目を向けられている。
ピッチャーとしての特徴はともにストレートとフォークを武器にする一方、昨年のNPBにおける「投球割合」を見ると「異なる特色」がある。
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