WBC選手が調整「プロ野球キャンプ」で見た激変 長期間合宿をする意義が以前より薄れてきている

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ソフトバンクホークスの宮崎キャンプは、コロナ前までは最大級の店舗が出店し、キャンプ周辺はお祭りの屋台のような賑わいだったが、今年はほぼコロナ前の水準まで戻った印象だった。

WBCに出場の山本由伸や佐々木朗希が調整

今年の各球団キャンプでは特別の期待感をもって注目される選手たちがいた。「WBC侍ジャパン」に選ばれた選手たちだ。どの球団でも「侍ジャパン」に選出された選手は「別メニュー」になり、他の選手より早いスケジュールで調整していた。

オリックスブルペン、山本由伸、宮城大弥(写真:筆者撮影)

昨年の日本一、オリックス・バファローズの宮崎キャンプには、朝早くから多くの観客が詰めかけた。このキャンプの最大の見ものは10人の投手が揃って投球練習ができるブルペンだ。まだキャンプ4日目の2月4日には、ブルペンに主力級投手が勢ぞろいした。WBCに出場するエースの山本由伸が姿を現すと、大きな拍手と歓声が起こった。

山本由伸は、ゆったりと投球練習を始めた。遅れて同じく侍ジャパンに選ばれている宮城大弥、そして宇田川優希も姿を現し、豪華な共演が実現した。今年から人数制限がなくなった観客席は、立ち見も出る混雑ぶり。2019年までの盛り上がりが復活した。周囲では、昨年まで禁止されていたサインも解禁され、ファンが色紙をもって集まっていた。出店の賑わいも復活していた。

同じ宮崎市内の巨人のキャンプも、宮崎県日南市の広島のキャンプも連日ファンが詰めかけ、盛況となっていた。ここでも侍戦士の栗林良吏が早い調整をしていた。

さらに宮崎は2月17日からWBCの「侍ジャパン」のキャンプが、巨人が沖縄に移転した後のサンマリンスタジアムで行われた。「今年は例年の2月1日のキャンプインだけでなく、2月17日の侍ジャパンのキャンプインでもメディアが注目してくれる。そういう意味で、二度おいしいね」と宮崎市内のホテル関係者は言った。

春季キャンプの賑わいは、沖縄県も同様だ。日本の最西端のキャンプ地である、沖縄県石垣市のロッテキャンプの注目の的は、やはり侍ジャパン入りした21歳の佐々木朗希だった。

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