3回目のデートでは、「郊外にドライブに行きましょう」と誘われた。あまり気が進まなかったが断る理由もなかったので、了解の返事をすると、「そのときは、お弁当を作ってきてくださいね」というLINEが来た。
そのLINEを見て、私に相談してきた。
「ランチのときも腹落ちしなかったのですが、ドライブデートに『お弁当を作ってきてください』と言われて、なんだかちゃっかりしているなって。自分がガソリン代を出すからって思ったのでしょうか?」
何より、狭い車の空間に2人で長時間座っていることを想像したら、そこでなんとも嫌な気持ちになった。
「今頃気づくのは遅いのですが、私、あきおさんとは生理的に合わないことがわかりました。ただ、ドライブデートの約束はしてしまったので、そこは1日我慢をして行ってこようと思います」
そこで、こんなアドバイスをした。
「ドライブデートは、キャンセルしましょう。そして、交際終了を出しましょう。『約束したから悪い』と、断ることを前提に1日苦痛なデートをする。それでは自分の気持ちが疲弊しますよ。それに、断られることを知らずに1日過ごすお相手の時間も無駄になってしまいます」
すると、やすえは言った。「私、これまでお見合いをして、よっぽど嫌な人でなければ、交際希望を出すようにしていたんです。そして、そこから最低でも3回は会うようにしていました」。
まずはそこが間違っていると、私は指摘をした。
「お相手と対峙したときに、加点法で前向きに捉えることは大事です。でも、よくわからなかったとか、嫌ではなかったから次も会おうというのは、そもそも相性が合わないということ。あと、“交際になったら3回は会おう”というルール決めもしないほうがよいです。それが、婚活疲れにつながっていくんですよ」
仲人をしてきた経験則でいえば、お見合いのときに、“よくわからなかったから、もう一度会おう”と思った相手と、成婚にたどり着いた会員はいない。成婚にたどり着く相手というのは、最初から、会話のテンポもフィーリングもピッタリと合うものなのだ。
交際になっても連絡してこない
結婚相談所では、お見合い後に交際になると、相談室を通して初めてフルネームが明かされて連絡先の交換をする。そして、交際になったその日か翌日に、電話をする時間を決めて男性が女性にファーストコールをする。もしくは、メールを送ってファーストコンタクトを取り合う。
まず、この段階で結婚できる相手か否かがわかる。
初めて連絡を取り合ったときに、次に会う日(ファーストデート)の提案ができない男性、もしくは、「次はいつ会えますか?」と言われているのに、日にちが出せない女性は、婚活では結婚ができない人たちだ。
えみ(45歳、仮名)は、よしのり(47歳、仮名)とお見合いの後に、交際になった。交際になったその日に、よしのりからファーストコールがあった。そのとき、「交際希望を出していただき、ありがとうございました。LINEを交換しましょう」と言うと、よしのりは早々に電話を切ってしまった。
そして、LINEのQRコードがショートメールで送られてきたので、それでひとまずLINEはつながった。
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