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高知東生「虚飾と暴力」を経て辿り着いた安息の地 明かせなかった本名、弱さを隠して暴力に走る

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芸能界はエンターテインメント。「本当のことを正直にさらっと話して何が面白いんだ?」。そう教わった高知さんは、バラエティー番組に顔を出すようになると、フィクションを織り交ぜトークを盛るようになったとも打ち明ける。

「自分の出自を含め一つひとつがバレたら、終わってしまうのではないかという恐怖もありました。トーク番組に出て、おふくろの死に触れるときも、『交通事故で亡くなった』というようにソフトに繕っていた。でも、そういったことをずっと続けていると、何が本当なのかわからなくなってきて、私生活と仕事の境目もあやふやになっていった」

そうした恐怖や不安を打ち消す逃げ道が、「薬物だった」と高知さんは吐露する。

「ゴルフをやったり、お酒を飲んだりしていても、ストレスのコップからあまりにこぼれ落ちてしまうと、そうした行為がかえってむなしくなるだけでした。こぼれすぎたときは、薬物のほうがすぐに忘れることができたんですよね」

「薬物で恐怖や不安を忘れようとしてしまった」と語る高知東生さん(撮影:今井康一)

高知さんが薬物に手を染めたのは、上京まもない頃だった。故郷の高知にいれば、組長の息子として扱われる。大人は嘘ばかりつくことにも嫌気がさしていた。「とにかくここから出て、東京で成り上がってやるという一心」。高知青年は 、全財産6万円を握りしめ上京する。

当時、働いていたホストクラブの仲間から「はやりのディスコに行かないか?」と誘われ、VIPルームに通された。何度か通うと、薬物に興じるグループと出会ってしまった。

「何のネットワークもない自分にとっては、羽振りの良いこうしたお金持ちのグループの内側に入り込んで、情報を得たいという思いが強かった。成り上がる手段として、自分も薬物ができるという姿を見せたくて、手を染めてしまった」

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