利下げ転換時期が焦点「ダウ平均ズバリ予想」 専門家5人が予想、年末に向け上昇との見方が大勢

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ニューヨーク証券取引所とウォール街の標識
世界の株式市場をリードするアメリカの株価は復活できるのか(写真:gandhi / PIXTA)
混迷が続く株式市場で投資の成果をあげるためには、日本株だけでなく、米国株も選択肢に入れた”二刀流”を考えてみたい。足元では両市場とも一進一退が続くが、いまが「仕込み場」と捉えれば、仕込んだ結果のリターンは「ダブル」で享受できるだろう。
3月13日発売の『週刊東洋経済』では、「株の道場 米国株&日本株」を特集。『会社四季報』春号(3月17日発売)の最新予想に加え、『米国会社四季報』の作成ノウハウを生かし、日本株・米国株の最新ランキングなどを多数掲載。「お宝銘柄」を発掘するノウハウをお伝えしている。その特集の中から、著名なストラテジスト・アナリストが米国株の今後について予想した記事をお届けする。

米国株に「利上げ」という逆風が吹く

新型コロナ禍の中でも強さを見せていた米国株だが、足元は軟調だ。原因はFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げにある。

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アメリカではロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰などでインフレが加速している。FRBは景気を冷やし、物価を安定させようと利上げを続けてきた。

物価上昇や利上げにより企業業績は厳しい。アメリカを代表する企業であるアップルも2023年12月期は減収減益の見込みだ。米国株は復活するのか、見極めは難しい。

今後の株価をどのように見通せばいいのか。証券会社やシンクタンクの著名ストラテジスト・エコノミストらが、2023年のダウ平均株価を大胆予想した。

回答した5人のうち4人が「12月の高値」を見込む。大和証券の壁谷洋和チーフグローバルストラテジストは、「年後半にかけてFRBの利下げ期待がより強く醸成されていくことで、再び金融相場がやってくる」とし、FRBの利上げ姿勢転換による市場環境の変化を理由に挙げた。

東海東京の長田清英氏も、「FRBの利上げ停止とともにアメリカの株式市場は底入れし、年後半には24年利下げ開始への期待も加わり、相場は上昇トレンドに回帰していく」とみる。

またマネックス証券の岡元兵八郎チーフ・外国株コンサルタントは、企業業績に注目。「年後半には企業業績が回復に向かうと見込んでおり、株価も同じく上昇に向かい年末高になるだろう」と、業績向上を背景にした株価上昇を予想する。

「12月の高値」派4人のうち、安値の時期については大和の壁谷氏、東海東京の長田氏、マネックスの岡元氏の3人が「3月まで」とみる。一方、「株価の底値は7月」とするのがSBI証券の榮聡シニア・マーケットアナリストだ。

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