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米国株&日本株、年末高に向けて今は「仕込み場」か ダブル四季報で読む23年業績と相場の行方

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逆風が続く米国株と日本株。「利上げ転換」が見えてくれば、浮上のきっかけになるかもしれない。

二刀流の侍と円とドルのイラスト
日本株、米国株の”二刀流”なら、多角的な視点で投資環境を見ることができる (イラスト:髙栁浩太郎)

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混迷が続く株式市場を見る上では、多角的な視点が必要だろう。そこで、従来の日本株投資だけでなく、米国株も選択肢に入れた”二刀流”を考えてみたい。足元では両市場とも一進一退が続くが、いまが「仕込み場」と捉えれば、仕込んだ結果のリターンは「ダブル」で享受できることになる。
3月13日発売の『週刊東洋経済』では、「株の道場 米国株&日本株」を特集。『会社四季報』春号(3月17日発売)の最新予想に加え、『米国会社四季報』の作成ノウハウを生かし、日本株・米国株の最新ランキングなどを多数掲載。「お宝銘柄」を発掘するノウハウをお伝えしている。その特集の中から、著名なストラテジスト・アナリストが米国株の今後について予想した記事をお届けする。

日本株|コロナ沈静で業績向上、相次ぐ来期の利益続伸

「FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げ姿勢を鮮明にする足元の市場環境を見ると、株価は今より10〜15%下がる可能性を覚悟しています。ただ、もう少しすれば利上げが落ち着き、株価は上向くはず。そのための仕込みはつねに考えています」。そう語るのは、億円単位の資産を動かす個人投資家のTさんだ。

週刊東洋経済 2023年3/18特大号[雑誌](株の道場 米国株&日本株)
『週刊東洋経済 2023年3/18特大号[雑誌](株の道場 米国株&日本株)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

米国株投資歴が30年にも及ぶTさんは、アップル株を2ドル(3月6日終値は153.83ドル)、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)株も30ドル(同184.90ドル)で購入、テンバガー(株価が10倍以上に成長した銘柄)を中心に資産を築くなど、市場の長期成長を武器に、相場の荒波を乗り越えてきた。

Tさんが言うように、世界の時価総額の6割を占める米株価は、利上げの逆風で足踏みが続く。つられて日本株もボックス圏が続いている。

しかし市場の現状をつぶさに見ていけば、日本株の強さと米株の回復という構図が浮かび上がる。

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