3月17日発売の『会社四季報』春号から、来期業績に基づいた「純利益上方修正ランキング」をお届けする。

ソニーは自動車事業に参入、成長が続きそうだ (編集部撮影)
混迷が続く株式市場で投資の成果をあげるためには、日本株だけでなく、米国株も選択肢に入れた”二刀流”を考えてみたい。足元では両市場とも一進一退が続くが、いまが「仕込み場」と捉えれば、仕込んだ結果のリターンは「ダブル」で享受できるだろう。
3月13日発売の『週刊東洋経済』では、「株の道場 米国株&日本株」を特集。『会社四季報』春号(3月17日発売)の最新予想に加え、『米国会社四季報』の作成ノウハウを生かし、日本株・米国株の最新ランキングなどを多数掲載。「お宝銘柄」を発掘するノウハウをお伝えしている。その特集の中から、四季報のデータから抽出したランキングをお届けする。
ソニーはIFRS移行後初の1兆円台に
来期に飛躍する企業はどこか。業績が上向く可能性をいち早く把握すれば、株価上昇を先取りできる。
来期純利益予想を『会社四季報』前号と比べ、上方修正額、上方修正率が大きい順にランキングした。3カ月前と比べて「この企業の業績は今後上向きそうだ」と記者が判断した好調銘柄だ。もちろん足元の業績拡大も来期好調の背景にある。
修正「額」で1位だったのはソニーグループ。2024年3月期は、柱のゲームでプレイステーション5が好調で大型ソフトの販売も伸びる。音楽は配信市場の成長が続くほか、半導体も堅調維持の見通しだ。IFRS(国際会計基準)移行後初の1兆円台に到達する。
2位は大阪ガス。今23年3月期は米国LNG基地の操業停止長期化が響くうえ、電力は調達費増に料金転嫁が追いつかず大幅減益となる見通し。だが、来期は米国基地が5月に全面再開し、LNG出荷が正常化する。電力も燃料高先行による期ずれ差損が解消し、業績が急回復する。同じく東邦ガス(24位)も期ずれ差損解消と電力の料金転嫁で収支が改善する。
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