年々配当が増えていく「配当成長株」は、長期の視点で銘柄を選ぶ基準になる。そこで、1株当たりの配当額が、前期よりも大きく増やした銘柄をランキング形式でまとめた。
混迷が続く株式市場を見る上では、多角的な視点が必要だろう。そこで、従来の日本株投資だけでなく、米国株も選択肢に入れた”二刀流”を考えてみたい。足元では両市場とも一進一退が続くが、いまが「仕込み場」と捉えれば、仕込んだ結果のリターンは「ダブル」で享受できることになる。
3月13日発売の『週刊東洋経済』では、「株の道場 米国株&日本株」を特集。『会社四季報』春号(3月17日発売)の最新予想に加え、『米国会社四季報』の作成ノウハウを生かし、日本株・米国株の最新ランキングなどを多数掲載。「お宝銘柄」を発掘するノウハウをお伝えしている。その特集の中から、米国株銘柄のランキングをお届けする。
商品先物取引所を保有するCMEグループがトップ
ほとんどが年1〜2回配当の日本株とは違い、年4回配当する企業が多い米国株。値上がり益に加えて、配当を目的に銘柄を選ぶのもいいだろう。
中でも年々配当が増えていく「配当成長株」は、長期の視点で銘柄を選ぶ基準になる。狙いどおりに増配され、1株当たりの配当が増えていけば、購入時から配当利回りがどんどん上昇していく。
本ランキングでは1株当たりの配当額を基に、今期配当予想額が前期配当額と比べ、より多くなる順に並べた。赤字配当を除くため、前期実績、今期予想とも増益、増配を続ける企業を対象にした。
1位となったのはCME Group。金融・商品先物を扱うシカゴ・マーカンタイル取引所や、商品先物のニューヨーク・マーカンタイル取引所などを保有する世界最大級の先物取引所の持ち株会社だ。買収で債券仲介や為替電子取引を追加したほか、取引清算機関も運営し事業を拡大する。前期4ドル配から今期は8.34ドルへと増配の見通しだ。同社は配当利回りも4.42%と高く、下の「配当利回りランキング」でも3位に入る。
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