出資先の人工知能(AI)企業・オープンAIが、あたかも人間が書いたようなテキストを生成する自然言語処理AI(チャットボット)「チャットGPT」を開発したことに米マイクロソフトは大喜びしていると伝えられている。
過去10年にわたる容易な資金調達環境をいいことに、企業とベンチャーキャピタルはAI開発競争に巨額の資金をつぎ込んできた。その結果生まれたのが、幅広い分野で人間の仕事を置き換えることのできるテクノロジーだ。これは働く人々だけでなく、消費者、さらには投資家にとってすら、破滅的な結果をもたらすものとなりかねない。
チャットGPTによる悪影響
働く人々が直面する問題は明白だ。高いコミュニケーション能力を必要とする仕事が減れば、高収入の仕事も減る。清掃員や運転手といった肉体労働系の職種は維持されるだろうが、それ以外の人々は誰もが先を心配したほうがよい。新人向けの仕事が減れば、職歴を積むとっかかりすら乏しくなる。
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