日本の大人たちは「お金の本質」を知らなさすぎる お金について知るのは、世の中のことを知ること

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私たちは普段どんなサービスにお金を払っているでしょうか? 自分の生活を振り返ってみると多くのサービスを利用していることに気づくはずですよ。

例えば、税金のおかげで使えるサービスもその一例ですよね。私たちは日々、学校に通ったり、図書館で本を借りたり、事故にあったら救急車に来てもらったりしますが、公立学校の先生や図書館の人、救急隊員にお金を払うことはありません。こうしたサービスのお金は、国や自治体(都道府県や市町村)などが私たちに代わって払います。そのお金は私たちが納める税金でまかなわれています。そういう意味で、公共のサービスは無料ではないことを覚えておいてください。

お金を使うのは投票と同じ!?

消費とは使ってなくすという意味です。お金も使うとなくなるので、お金を使うことを「消費する」、お金を払う人のことを消費者といいます。

私たちは18歳以上になると選挙権を持ちます。選挙権のある人は選挙のときに「この人なら安心して任せられる」と思う政治家に一票を入れて、応援します。「この人には任せられない」という人には投票しません。これをくり返すことで、世の中を少しずつ変えていくのが選挙のしくみです。

私たちの消費、つまり買い物も選挙に似ています(買い物をするのに年齢制限はありませんが)。私たちは「この商品よさそう」「このサービスはありがたいな」などと思って、買い物をします。それはその商品やサービスを提供している会社に一票を入れて応援することと同じです。 「いいな」と思うものにお金を使い、「よくないな」と思うものにはお金を使わない、それがくり返されることによって、世の中は少しずつ変わっていくのです。

みなさんが日々を過ごすなかで「あれ? 前までここは、タピオカドリンクのお店だったのに、アイスクリーム店に変わったな」とか「最近、洋服店が増えたな」など、街の変化に気づくことがありますよね。それらは私たちみんなの消費という投票によって決まったことなのです。消費はとても大事です。

どんなにいい商品・サービスをつくり出しても、消費者が買ってくれなければ、そのお店や会社はつぶれてしまいます。私たち消費者は街の景色も変えてしまう、とても大きな力を持っているのです。

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