『性ホルモンで乗り越える 男と女の更年期〜知っておきたい驚異のテストステロンパワー』を上梓した関口さんに、本書を抜粋しながら、男女別の更年期障害への対処法について3回にわたって語っていただきました。
職場や家庭で…更年期のサイン
周りの人の体調が悪そう、気分にムラがあるといった異変が、性ホルモンが減っているせいなのか、客観的に何をどうチェックしたらいいのか、気になるはずです。
更年期世代の女性の友人同士なら、顔を合わせると「生理がもう1年ぐらいこない」「滝汗がひどい」「イラツキが止まらない」「コレステロール値が赤信号」といった話題になりませんか? そして、最後には、「まあ更年期だから……」「しょうがないね」となりがちです。
実際、更年期障害を疑って病院を受診すると多くの女性が「更年期障害」と診断される傾向があります。
一方、男性の場合は「むなしい」「ひとりぼっち感に悩んでいる」「最近、朝立ちがない」といった、自分の弱みをさらすことは、親しい友人であってもまずないでしょう。男は病気を隠す生き物です。
間違えないでほしいのは、「更年期」とはあくまでも時期を示す言葉で、「更年期障害」は診断名。そして、更年期障害は除外診断といって、ほかの病気がないかを確認したうえで、最終的につけるべき診断とされます。
更年期の性ホルモン低下によって生じる問題は主に3つで、知覚過敏症状、自律神経失調症、メンタルヘルス不調。ところが表に出てくる症状は多岐にわたります。
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