それ更年期障害では?ホルモン低下の重要サイン 「やる気が出ない」は年齢のせいではなかった

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更年期のサインはさまざま。客観的な更年期チェックポイントと、自分でもできるチェックリストを紹介します(写真:Luce/PIXTA)
人間には人生に2度、避けては通れないホルモンの分泌量が大きく変わる時期があります。1度目は思春期。そして2度目は更年期。
更年期というと女性のものというイメージがあるかもしれませんが、実は男性の6人に1人は更年期障害になるといわれています。男性の場合、女性の閉経のような節目がないため、自分では気づきづらいのがネックなのだとか。
年を重ねるにつれ、物覚えが悪くなる、ちょっとしたことで不安を覚えるようになる。これらはすべて、男性ホルモンのテストステロンが少なくなっているからだと、女性医療クリニック・LUNAグループ理事長、医学博士の関口由紀さんは言います。
性ホルモンで乗り越える 男と女の更年期〜知っておきたい驚異のテストステロンパワー』を上梓した関口さんに、本書を抜粋しながら、男女別の更年期障害への対処法について3回にわたって語っていただきました。

職場や家庭で…更年期のサイン

周りの人の体調が悪そう、気分にムラがあるといった異変が、性ホルモンが減っているせいなのか、客観的に何をどうチェックしたらいいのか、気になるはずです。

更年期世代の女性の友人同士なら、顔を合わせると「生理がもう1年ぐらいこない」「滝汗がひどい」「イラツキが止まらない」「コレステロール値が赤信号」といった話題になりませんか? そして、最後には、「まあ更年期だから……」「しょうがないね」となりがちです。

実際、更年期障害を疑って病院を受診すると多くの女性が「更年期障害」と診断される傾向があります。

一方、男性の場合は「むなしい」「ひとりぼっち感に悩んでいる」「最近、朝立ちがない」といった、自分の弱みをさらすことは、親しい友人であってもまずないでしょう。男は病気を隠す生き物です。

間違えないでほしいのは、「更年期」とはあくまでも時期を示す言葉で、「更年期障害」は診断名。そして、更年期障害は除外診断といって、ほかの病気がないかを確認したうえで、最終的につけるべき診断とされます。

更年期の性ホルモン低下によって生じる問題は主に3つで、知覚過敏症状、自律神経失調症、メンタルヘルス不調。ところが表に出てくる症状は多岐にわたります。

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