定年後「15年」のお金の使い方で幸福度が決まる訳 元気でいられる60代は人生の「黄金期」になる

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趣味や旅行などに限らず、地元のボランティアに参加して社会貢献することや、プログラミングの勉強をはじめて、新しい分野の仕事にチャレンジしてみたい方もいらっしゃるかもしれません。あくまでも自分にとっての幸福度があがることなので、自分の気持ちに向き合ってみてください。

「満足度が上がる」優先順位をつける

『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

いくつか自分の希望の候補が出たら、次は優先順位をつけていきます。やりたいことを書いた付箋を2つならべて、実現させると満足度が上がるほうを選択していきます。

優先順位が高いほうからリストに書き出していきましょう。ある程度リストがまとまったら、「やりたいこと」が、どうして今まで実現できていないのかを考えてみます。

時間がとれないから、お金がないから……その理由を考えていくうちに、本当にやりたいことが見えてくるはずです。

そして、実現できていない原因が、「お金」であれば、実現させるまでに、いくら必要なのか、それをどうやって工面するのかというふうに考え進めていくと、先にお話ししたシニア割の活用などの解決法も見えてくると思います。

大切なことは、最初からインフレだからとあきらめないこと。人生の黄金期の時間を、どうか大切に過ごしていただきたいと思います。

やりたかったことをリストに書き出す。そして、実現させるための対策も考える(出所:『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』)
和泉 昭子 ファイナンシャルプランナー

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いずみ あきこ / Akiko Izumi

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー/人財開発コンサルタント 大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに。NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。CFP®取得後、現職へ。2007年マネー&キャリアの支援会社を起業し、マネーコンテンツの作成やライフプランシミュレータの開発支援などを手掛ける。 現在は、メディア出演や講演活動などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。テレビ・ラジオのコメンテータ、新聞・雑誌・書籍の執筆監修を行う。最新刊は『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)。

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