定年後「15年」のお金の使い方で幸福度が決まる訳 元気でいられる60代は人生の「黄金期」になる

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とはいえ、インフレ時代です。自分軸の暮らしのためには工夫が必要です。

対策の1つは60歳以上になるとサービス利用料金が安くなる「シニア割」の徹底活用です。例えば旅行好きな人におススメなのが、JRグループの「ジパング倶楽部」。年会費が3840円(個人の場合)かかりますが、1年に20回まで日本全国のJR運賃・料金が2~3割引に、日本全国のJRホテルグループの宿泊料金も割引になります。ほかにもJR各社ごとに割引サービスを実施しています。全日空でも「スマートシニア空割(※)」を使うと国内線が搭乗当日から予約・割引可能になります。

※:満65歳以上、ANAマイレージクラブカードまたは、ANAカード(年会費2200円~)会員が対象

余裕ができた時間と割引を活用

定年後は、現役時代と比べて時間に余裕ができますから、平日の安いタイミングを狙うことで、さらに交通運賃やホテルなどの宿泊費をおさえることができます。また、ほとんどの映画館ではシニア割があり、一般料金より700円割安に。スーパーやドラッグストアでも曜日は限定されますが、5%割引に。どのサービスも、身分証明書の提示が必要になりますが、60歳以上から利用できるので、普段利用するお店やサービスで使える割引を活用すれば、ずいぶんとおトクになります。

ほかにも工夫次第で、お金をやりくりする方法があります。私の場合は、年に一度はハワイへ行きたいという希望があるので、アメリカドルの外貨預金をして、旅行資金を確保しています。外貨預金は、外貨ベースであれば、元本とその利息が保証され、円預金より利息が有利という特徴があるからです。

ただし、円から外貨へ、外貨から円へ交換すると「為替手数料」がかかることと、為替リスクがあるという点に注意が必要で、このため、私の外貨預金の活用法は、円高にふれるたびに「アメリカドル預金」をすることと、預けたアメリカドルを預金口座から外貨のまま使えるデビットカード利用です。外貨のまま使える金融機関は限られていますので、私は、「ソニー銀行」のデビットカードを利用して、ハワイでのお買い物は、外貨口座から直接決済しています。現地では、食事はハッピーアワーを活用したり、洗剤や調味料を持参したりと無駄なお金をかけないようにしています。

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