ペットボトルに平気でごみを入れ捨てる人の盲点 タバコや注射針もリサイクルの現場で見た光景

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「ボトルtoボトル 水平リサイクル」を進めていくには、その原料となる使用済みペットボトルが必要不可欠であるが、すべてのペットボトルが再度ペットボトルに生まれ変われるわけではない。以下のペットボトルはラインで人の手によって抜き取られている。

リサイクル・プラザJBでの選別の様子(筆者撮影)

飲み残しのあるペットボトルは3~5%程度か

1つ目に、飲み残しがあるペットボトルがはじかれる。中に入っている液体が飲み残しなのか、それ以外の液体なのかが区別がつけられないからである。リサイクル・プラザJBの担当者によれば、飲み残しのペットボトルは肌感覚で全体の3~5%になるという。

飲み残しがある場合は、そのまま粗破砕して中身を出したうえで、ペットボトルでなくプラスチックのリサイクルへと回し、繊維、衣料、園芸資材など、さまざまな製品へとリサイクルされていく。

なお、そこでは、製品の素材がペットよりも劣化していくため、それらの製品を再度ペットボトルへは戻せない。不足するペットボトルは新たな化石由来原料(石油)から作っていくしかない。

吸い殻が入れられたペットボトル(筆者撮影)

2つ目に、中に異物が入れられているペットボトルがはじかれる。その中でもよく見かけられるのが、タバコの吸い殻が入れられたペットボトルである。そのほかには、注射針が入れられているケースもある。このようなペットボトルは品質が損なわれるため、リサイクルができず焼却処分するしかない。

注射針が入ったペットボトル(筆者撮影)

ペットボトルを再生させるには、①飲み切って排出、②異物を中に入れない、という点をしっかりと守って排出する必要がある。

繰り返しになるが、ペットボトルは化石由来原料(石油)からできている。限りある資源を大切にするには、リサイクルしてペットボトルとして生まれ変わらせるのがよい策と思える。私たちの日々の排出におけるマナーが、限りある資源の有効活用につながり、資源循環を促進させていく一助となる。

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