マック「PUFFY風」新CMに苛立つ人が見落とす変化 「アジアのジューシー」CMは"安易な劣化版"なのか
2022年には、同じチキンタツタが『シン・ウルトラマン』公開に合わせて、「ウルトラマン」とコラボしている。大ヒットした映画ではあるが、同じ庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』、『シン・エヴァンゲリオン』と比べると興行収入は伸び悩んでおり、広い世代、特に若者層への広がりという点においても、課題が残されたのではないかと思われる。

チキンタツタ以外では、銀座の1号店オープンから50周年を記念した2021年のTVCM「僕がここにいる理由」は、女優の宮崎美子さんが少女時代と現在の2役を演じて話題になったが、ここでは祖母と孫をテーマにしている。また、2023年1月24日から放映されている朝マックのCM「旅の前の朝マック」は親子をテーマにしている。
実際、広い世代を狙う場合、「親子」をターゲットとして設定するのは、手堅いやり方であり、他社の広告にもこのような事例は多数見られる。
こうした経緯から推測するに、今回のCMは、Z世代をメインターゲットに、その親世代をサブターゲットにしつつ、親子はテーマとしては前面に打ち出さず、両者に親和性の高い90年代の音楽をオマージュして制作されたものだと思われる。
「アジアのジューシー」のCMがはたして成功だったのか否かは、現状では何とも言えないが、SNS上では、実際に食べた人たちからの「おいしかった」という感想が多数投稿されはじめているのを見ると、少なくともマーケティング戦略は失敗とは言えないように思える。
商品力は高いようだから、広告の役割として、人々の注意を引きつけ、一度食べてみてもらうことの後押しとなっていれば十分ではないだろうか。
いずれにしても、「アジアのジューシー」CMのネット上のざわつきを見ていると、全世代にウケる広告、全世代から共感される広告をつくることが難しくなっていることを、改めて認識させられる。
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