マック「PUFFY風」新CMに苛立つ人が見落とす変化 「アジアのジューシー」CMは"安易な劣化版"なのか

批判的な意見を示しているのは、90年代のPUFFYをリアルタイムで体験している世代のようだ。しかしながら、本CMに起用されているタレント2人を見ると、広告のメインターゲットは、Z世代であることは自明である。
したがって、公正に評価するうえでは、「PUFFY世代」だけでなく、Z世代がこのCMをどう受容しているかを知っておく必要がある。
筆者が、都心の大学2、3年生16名(筆者の授業の教え子たち)に感想を聞いてみたところ、興味深い意見が得られた。意見はさまざまだったが、大まかな傾向としては、下記のようなところだ。
要するに、ネット上に出ているような「違和感」はZ世代にはほとんどなく、独立した広告、あるいはコンテンツとして素直にCM受容している――ということになる。
「中途半端なPUFFYオマージュ」なのか?
パッと見て、「アジアの純真」→「アジアのジューシー」のダジャレに、中途半端なPUFFYオマージュを乗っけただけと思う人もいたようだが、大学生の感想から見直すと、このCMは「Z世代」をターゲットとするマーケティング戦略に基づいて、制作・配信されていることが理解できる。
上に挙げた、5つの項目と対照させながら見ていこう。
まずは1(PUFFYの知名度)、2(90年代カルチャーへの認知)についてだが、実は今の若者層と90年代カルチャーとの親和性は高い。Z総研2022年上半期トレンドランキングでは、流行った言葉2位に「ぎゃる」、流行ったコト・モノ2位に「平成ギャル」、3位「ルーズソックス」がランクインしている。
90年代の音楽が好きな大学生も一定数いる。大学生と日常的に接している身の肌感覚としては、「平成ギャル文化」を取り入れている学生、90年代の音楽を好んでいる学生は、全体の1割程度といったところだが、「コア層」の周辺には、親しみを感じている人たちは一定数いるはずだ。
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