「保育園・幼稚園がイヤ!」で困ったときの絵本5冊 入園前の「不安やドキドキ」が「ワクワク」に
舞台は保育園。ある日、新しい子が入園してきました。なんとゾウの子、名前はフンパーディンク。
子どもたちはフンパーディンクと遊ぼうとしますが、うまくいきません。なぜなら、着せ替えごっこをしようとしたら服は小さすぎるし、かくれんぼでは大きすぎて隠れる場所がないのです。あげくに、みんなのすべり台をこわしてしまい、フンパーディンクはしょんぼり。でも、みんなはいいことを思いつきます。
子どもたちは、体が大きくて、みんなとうまく遊べないフンパーディンクとどうすればいっしょに楽しく遊べるか考えます。自分たちと異なる者を排除することなく理解し、受け入れる――そんな子どもたちの柔軟さを描いています。
大人にも読んでもらいたい
この作品には大人は登場しません。保育園の先生も出てこないのです。自然に仲良く遊べるようになる子どもたちの世界には、大人のものの見方や価値観は不要なのです。
マイクロマガジン社こどものほん編集部は、本書の思いを伝えてくれました。「この絵本に出てくる子どもたちの軽やかさ、心の自由さは、われわれ大人がいちばん足りないものなのかもしれません。子どもたちが新たな環境に飛び込んでいくための優しい処方箋、のみならず、多くの大人たちにも読んでほしい絵本です」。
お子さんといっしょに読むときに、「どうしたらうまく遊べるかな」と話しながらページをめくってみてください。お子さんの素直な考えが聞けるのではないでしょうか。読みながら、こんな楽しい園を想像すると入園も楽しみになるでしょう。
子ゾウが表情豊かに、とても愛らしく描かれています。ゾウが好きな子どもは多いと思いますので、小さなお子さんにも楽しめる絵本です。
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