予約69万人待ち「悟空のきもち」新事業始めたワケ マイナス7℃で冷やす事で得られる「絶頂解凍」

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基本的には手技による60分程度の施術で価格は9800円。このサービスならではの特徴が、マイナス7℃の特別冷凍室「増幅と冷凍の部屋」だ。冷凍室でいったん体を冷やした後、手技によって血流を促し温めていくということのようだ。

この真冬に、しかも物価高で財布の紐も堅くなる中、1万円に迫ろうというお金をそれほど多くの人が払おうというのだから驚きだ。

全面鏡張りの「冷凍室」

「絶頂解凍アトラクション」という同サービスの謳い文句通りなのか、まずは実際に経験してみた。

受け付けを済ませ、ガウンと、末端が冷えないようブーツのような履き物に着替え、冷凍室に入る。内部は全面鏡張りの中にポツンとチェアが置かれ、宇宙にも似た無限の空間に浮かんでいるかのようで少し心細い。今回は初回のため、5分ほど過ごす。

レベルは1〜4の4段階があり、過ごす時間はレベルが高いほど長くなる。体が冷える分、施術で温めたときとのギャップが大きくなり、それだけ快感も高くなるという理屈のようだ。

体調の不安を感じる人もいるため、初回はレベル1に設定し、次回以降徐々に上げていくよう勧めているとのこと。

同サービスの特徴がマイナス7℃の部屋「増幅と冷凍の部屋」。ここで体を冷やし緊張状態にしたうえで手技を施す。冷凍室を使うリラクゼーションという発想に知的財産権を申請中とのことだ(編集部撮影)

普段から薄着の筆者は寒さに強いため、マイナス7℃の部屋で5分過ごすのはそれほど苦ではなかった。

「増幅と冷凍の部屋」を出て、ライティングされ怪しい雰囲気が漂う廊下を進み施術室に入る。ガウンをとってベッドに横たわるとじんわり温かい。

セラピストが、まずは足の裏から施術を行っていく。足先から足の付け根、手から腕、背中、次に体の前面という具合に、末端から中心、背面から前面という順で行うのは、エステサロンでのマッサージと同様だ。

ただ特徴的なのは、触れられている部分に摩擦の感覚があること、セラピストの手が非常に温かく感じることの2点だ。室温が低めなのもあって、温かい手の刺激を待ち望むような心持ちになっていった。

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