「シンママ婚活アプリ」企業が"商機"と考える理由 「離婚歴あり」を気にしない人が増えている

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シングルマザーの婚活
シングルマザー向けの婚活アプリが話題となりました(写真:みやすん/PIXTA)

2023年1月、実業家の前澤友作氏が監修したシングルマザー向けマッチングアプリ「コアリー」がリリースされ、大きな話題を呼びました。しかし、さまざまなリスクを懸念する声も多く、1日で配信停止となってしまいました。

とはいえ、「シングルマザーの恋活・婚活を応援する」という着眼点は評価する声も多かったようです。実は近年、類似コンセプトのマッチングサービスが次々に登場しています。

本稿では、再婚市場をビジネスチャンスとして新規参入が相次ぐ事情を解説します。

「離婚歴」は婚活市場でハンディキャップとなるか

ベリシュア株式会社は、2021年に離婚経験者に特化した恋活・婚活マッチングアプリ「マリマリッジ」をリリースしました。累計ダウンロード数は4万以上だそうです。同社が離婚歴のある20~40代男女251名を対象に再婚に関するインターネット調査を行ったところ、約5割が「再婚したい」と思っていることがわかりました。

入籍者に占める再婚の割合も年々増加し、入籍した人たちの4組に1組が再婚カップルです。マッチングアプリ大手のPairsでは、2017年の登録者と比較して2022年の登録者は「独身(離婚)」を選択するユーザーの割合が2.4倍に増加しました。ただこれは再婚したい人が増えたというより、マッチングアプリを利用する年齢層が広がったことも影響しているのではと推測します。

博報堂生活総研の生活定点によると、「離婚はハンディキャップになると思う」と回答した人は年々減少し、2022年は17.8%です。

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