「シンママ婚活アプリ」企業が"商機"と考える理由 「離婚歴あり」を気にしない人が増えている
一方で、結婚相談所パートナーエージェントが2022年に入会した会員を対象にした調査によると、相手の「結婚歴は気にしない」と回答したのは20代では男性22.64%、女性15.02%、30代では男性36.19%、女性38.55%です。条件重視の利用者が多い20~30代は初婚の相手を希望している方が多数派なのです。
しかし40代になると結婚歴を許容する人は大きく増え、男性60.45%、女性72.46%と急増します。
2017年の入会者と2022年の入会者を比較すると、男性は結婚歴を許容する割合が増えていますが、女性は逆に許容する人が減っています。
なお、結婚相談所からの紹介では、相手の結婚歴の希望条件はわからないようになっています。なので、希望条件は「初婚の人」だとしても、結婚歴のある人から申し込みが来ることもあります。私がこれまで関わったお見合いでは、外見や他の条件次第では結婚歴のある人と会ってみようと思う方は多く、「結婚歴があることは絶対NG」という方はさほど多くはない印象があります。
婚活がスタートしていろいろな異性と会っていき、当初の条件では厳しいと気がつくと真っ先に緩和される条件の1つが、結婚歴です。結婚歴がある方を「一度は結婚しているからコミュニケーション力が高そう」と思いなおす方もいます。
シングルマザー36万世帯が登録するアプリ
ところが、相手に子どもがいることを許容する割合を見てみると、40代でも男性の80.79%、女性71.71%が「子ども有りを許容しない」と答えています。20~30代にいたっては、「気にしない」割合は1桁未満です。50代を超えると許容する人は増えますが、これは子どもが成人しているケースが増えるからでしょう。
子ども有りを「気にしない」割合を2017年と2022年の登録者で比較すると、男性は許容する人が増え、女性は減っています。
前述の前澤氏の「コアリー」も、こういったシングル家庭の恋活・婚活が難しい背景にビジネスチャンスを見い出したのではないでしょうか。
2016年に誕生した「マリッシュ」は、シングルマザーやシングルファザーといった「子連れの再婚希望者を応援する」というコンセプトのマッチングアプリです。日本女性のひとり親世帯123万のうち、36万世帯が登録しています。最新の累計ダウンロード数は、156万ダウンロード(ブラウザ版は含まない)です。なお、コアリーのようにシングルマザー専用ではないため、初婚の方も登録できます。
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