妙徳は被災した岩手工場が再開、夏季賞与前倒し従業員支援【震災関連速報】
真空吸着搬送機器メーカーの妙徳は、主力工場の岩手事業所が東日本大震災の影響を受けたものの、22日から生産を再開している。ただ、燃料不足や交通網の問題で物流面に支障が出ており、出荷は遅れが目立つという。また従業員の生活再建支援策として、被害のあった岩手事業所の従業員をはじめ、契約社員、パートを含む全従業員に対し15日付で夏季賞与を前倒して支給した。
岩手事業所は主力のコンバム(真空発生装置)やエア浮上ユニットを生産。主な納入先は半導体、液晶パネル関連や自動車向け。従業員数は48人。震災では旋盤などの設置場所がずれるといった被害があった。もうひとつの主力工場である秋田事業所は震災の影響はほとんどなく、通常どおりの生産を続けているが、物流面ではやはり遅れが出ているもようだ。
妙徳は従来から中期的な経営方針として、韓国や中国での現地生産拡大を目指し、外国人新入社員の採用、現地ローカルスタッフの増強といった体制を強化してきた。今回の震災を機に、今後現地生産の拡大も検討される可能性がある。
(堀越 憲二 =東洋経済オンライン)
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