油研工業は袋田工場が一部操業再開だが、部品調達などで影響も【震災関連速報】
油圧機器の専業メーカーである油研工業は、東日本大震災で被災した袋田工場(茨城県大子町)で修理が完了したラインから順次、操業を再開している。23日現在の見込みでは、数日内には完全復旧できるという。
ただし、問題は材料や部品の調達。現在は工場内にある在庫を消化して生産しているが、周辺の協力工場も被災したため、今後は部品の調達などで影響を受けそうだ。
また、神奈川県綾瀬市にある本社工場は、計画停電の第1グループに属しており、ほぼ予定どおり停電が実施されている。自家発電設備はないため、一定時間、操業を停止しており、この点も業績にはマイナスとなる。
同社は中国、インドなど海外の需要好調が牽引して業績は回復基調にある。海外販売分の多くは現地生産で対応しているものの、一部の高級品は国内から輸出している。国内にある2工場が生産面で制約を受けることから、輸出にも影響はありそうだ。
(柿沼 茂喜 =東洋経済オンライン)
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