競馬である。
15日の日経新春杯はヴェルトライゼンデが勝ったが、ジャパンカップ3着という実績がありながら2番人気だったのは、59キロという負担重量が嫌われたのだろう。
これは、今年から騎手の減量の負担を軽減するために、馬の負担重量を全体で1キロずつ上げたことにある。だから、ハンデ戦の59キロは昨年の58キロであるから、「昨年まで59キロでは重すぎる、勝てない」というイメージに引きずられたことによる人気の盲点となった。
AJCCは「小幡の法則」に従って選択
こういう変化のときは、人間のイメージに引きずられる行動パターンの裏をかくチャンスであり、競馬というギャンブルの醍醐味である。
ちなみに、データ馬券戦略というのは「馬の近走の勝ち方のイメージによる過剰人気(直線一気の追い込みなど派手な勝ち方をした馬など)の裏をかこう」「個々の印象、個別の情報をあえて捨てて冷静になろう」ということである。
しかし、昨今、データをあまりに多くの人が掘り尽くしすぎるので、素朴に「具体的に個々の馬でどれがいちばん強いか」と予想するほうが、かえって人気の裏をかいて回収率が上がるような気がする。それこそ、気のせいかもしれないが。
さて、22日のAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)は、ガイアフォース。菊花賞の1番人気での惨敗がどういうイメージを馬券購入者に与えるか。ちなみに、「1番人気で惨敗の次は買い」というのは、「小幡の法則」の中では唯一優秀なセオリーである。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
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