「財務力が強い上場企業」300社ランキング 中外製薬が初のトップ、昨年1位の任天堂は?

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2位は東京エレクトロン(3848点)。成長性901点、収益性947点、安全性1000点、規模1000点と高得点がずらりと並ぶ。半導体製造装置で世界3位の同社はもともと高い安全性、規模が今年も満点。売上高も2021年3月期の1兆3991億円が2022年3月期には2兆0038億円と43.2%上昇するなど成長性が901点と昨年797点から上昇し、順位も上げた。

3位は昨年まで2年連続1位だった任天堂(3844点)がダウン。成長性897点、収益性947点、安全性1000点、規模1000点。2022年3月期の総資産2兆6623億円のうち現金預金が1兆2065億円を占める「超キャッシュリッチ」は健在。自己資本比率77.7%、有利子負債ゼロといった安全性の高さを示す指標は数多い。

ただ、2022年3月期の売上高は1兆6953億円で昨年比3.6%減と急成長は一服し、成長性は昨年950点から897点に低下。売上高営業利益率35.0%、ROE23.0%など収益性指標は高レベルを維持しているものの3年連続トップはならなかった。

大きく順位を上げた企業は?

4位は昨年9位から上がったZホールディングス(3744点)。成長性944点、収益性888点、安全性942点、規模1000点で収益性が若干劣るが、バランスよく得点した。

5位はキーエンスと信越化学工業の2社が3754点で並んだ。成長性は信越化学工業、収益性はキーエンスが上回った。

以下、7位リクルートホールディングス(3752点)、8位は住友金属鉱山と日本郵船の2社(3744点)、10位村田製作所(3730点)と続く。日本郵船は運賃上昇などの効果で売り上げ、利益とも急拡大。昨年156位から8位に急上昇となった。

ほかに11位以下で大きく順位を上げたのは、93位→16位のルネサスエレクトロニクス、149位→42位のオリンパス(3617 点)、125位→63位のシマノ(3589点)などだった。

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