「財務力が強い上場企業」300社ランキング 中外製薬が初のトップ、昨年1位の任天堂は?

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続いて、各業種のトップ企業をいくつか見ていこう。水産・農林業/鉱業/建設業は17位積水ハウス(3678点)が24位INPEX(3660点)、31位大和ハウス工業(3643点)を抑えトップ。食料品は58位JT(3598点)が92位味の素(3533点)などを上回った。医薬品は総合トップの中外製薬(3895点)が2位以下を大きく引き離す。

鉄鋼/非鉄金属/金属製品は8位住友金属鉱山(3744点)が首位。機械は11位SMC(3723点)が12位ダイキン工業(3714点)を僅差で上回った。

電気機器/精密機器は激戦。総合33位の富士通(3637点)が業種では10位となっている。輸送用機器は19位デンソー(3675点)、21位いすゞ自動車(3667点)、22位豊田自動織機(3665点)が上位。

電気・ガス業は32位大阪ガス(3638点)が61位東京ガス(3594点)とのガス一騎打ちを制した。情報・通信業は4位Zホールディングス(3774点)が44位KDDI(3613点)などを圧倒した。小売業は14位ファーストリテイリング(3703点)、37位ニトリホールディングス(3622点)が上位。

不動産業は39位三井不動産(3620点)を41位オープンハウスグループ(3619点)が猛追する。サービス業は7位リクルートホールディングス(3752点)が54位セコム(3600点)などを大きく離した。

過去のトップ企業はいずれも100位内に

最後に過去16回のランキングトップの現状をご紹介する。第1・2回トップの武田薬品工業は47位(3607点)。第3~5回の3年連続と15・16回トップの任天堂は3位(3844点)。4年連続トップ(第6~9回)だったINPEX(旧国際石油開発帝石)は24位(3660点)、第10・11回トップのSUBARU(旧富士重工業)は51位(3602点)と若干低下気味。第12・13回トップのZホールディングス(旧ヤフー)は4位(3774点)と過去のトップ企業はいずれも100位内に残っている。

『会社四季報』の予想によると、2023年3月期を含む今期の上場企業の業績は増収増益が続くものの、経常利益や当期純利益は大幅減益の見込み。しばらく続いた上場企業全体の好業績も一服となりそう。次回のランキングは企業間の実力差がはっきりしてくることも予想されそうだ。

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