住友金属は第3高炉で送風再開、震災復興関連製品優先に出荷を再開【震災関連速報】

住友金属は第3高炉で送風再開、震災復興関連製品優先に出荷を再開【震災関連速報】

高炉大手、住友金属工業の鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市光)は、第3高炉で送風を再開したものの、出銑はしておらず、熱延など多くの工程で操業停止が続いている。

同製鉄所は東日本大震災の直後から2基ある高炉で休風とするなど操業停止が続いていた。ただ、早期に工業用水の送水が戻ったこともあり、仕掛かり在庫などを使い、震災復興用の製品を優先して製造を再開、高炉1基では送風を再開している。

再開が早かったのが、17日に再稼働した配管用に使うスパイラル溶接大径鋼管工場、そして18日に再開した仮設住宅やプレハブ住宅に使う溶接軽量H形鋼の工場だ。震災の復興に必要なことから緊急の製造要請があった。20日には第3高炉への送風を再開したものの、出銑はまだで、熱延などの工程も止めたままだ。第1高炉も数日中の送風再開を目指しているが、現時点で再開日程は未定だ。

鹿島製鉄所は、和歌山と並び住友金属の中核拠点。自動車向けの薄板や建設用鋼材を生産し、粗鋼生産量は700万トンを超し同社最大。母材が不足してくる局面では、他の製鉄所のスラブ(半製品)を使う考え方もあるが、顧客の了解も必要になるため、それを見極めながらの対応となる。

現時点で県内の電力需要の低調もあり、また自社発電もあるため電力面の問題は出ていない。まずは、高炉中心に操業再開へ全力を注いでいるところだ。

(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)

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