京葉ガスは浦安の5000件以上で依然都市ガスの供給停止続く、3月中の復旧に全力【震災関連情報】
千葉県西部の都市ガス会社、京葉ガスの供給エリアでは、東日本大震災の影響で浦安市の一部で依然として供給停止が続いている。
浦安市は、地震による液状化の被害が深刻で、水道、下水道ともに不通となり、都心に一番近い被災地といわれている。同市内での京葉ガスの契約件数は約7万件。そのうち、安全性が確保できないことを理由にガスの供給を停止した地域は、浦安市入船4、5丁目、今川1~4丁目、弁天1~4丁目、舞浜2丁目で、3月21日時点で8631件。うち3173件については復旧作業が終わっているが、5458件では依然として供給停止が続いている。このほか、東野3丁目、舞浜3丁目(JR舞浜駅の駅前地区)、美浜3・4丁目、海楽1・2丁目でもガス管への水の浸入などにより、一部に供給支障をきたしているという。
京葉ガスによると、浦安は埋め立て地が多いため、地震による液状化などの影響で地下のガス菅の一部が損傷を受けている。そこに、水や泥水が浸入して管をふさいでしまうとガス圧が維持できなくなり、ガスが出なくなったり出が悪くなるという。そのような状況のままガスを供給し続けると火災などの二次災害リスクが高まるため、いったん供給を停止してガス管の点検と修繕を行う必要がある。ただ、「浦安地区でも比較的最近埋め立てた地域では被害が少なく、埋め立てから時間が経った地区の被害が目立つ」(京葉ガス広報担当)という。
現在、京葉ガスでは、東京ガスから600人近い応援協力を得て、総勢1091人が24時間体制で供給停止・支障地区全域でガス管の点検、補修作業を進めている。本社でも全社員総出でバックアップ体制を敷いており、「3月中には復旧のメドをつけたい」(同)としている。
(勝木 奈美子 =東洋経済オンライン)
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