「1人で起業」「2人で起業」何がどう違ってくるか それぞれのメリット・デメリットを整理してみた

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確かに独立してすぐに実績をあげる起業家の方もいらっしゃいますが、多くの場合、ビジネスは立ち上げてから軌道に乗るまである程度時間がかかります。しかし、自分が好きなことであれば、時間がかかっても収益を上げられるよう、改善をするモチベーションが保ちやすいはずです。クオリティを高めたり、企画を作ったりすることについても積極的になりやすいでしょう。

そして自分を磨き続けていくことで、人脈もでき、ファンもできビジネスは分厚くなっていくというのが成功パターンです。

起業すれば自分のやり方で仕事ができるようになりますが、始め方も肝心です。ひとりで会社を立ち上げる場合と、2人もしくは少人数で会社を立ち上げる場合には違いがあります。

1人で起業することのメリット・デメリット

近年「ひとり社長」という言葉が定着しつつあります。書店に行っても本のタイトルなどでよく見かけるようになりました。

ひとりで起業することへのムーブメントが起こっているのでしょう。

私自身、現在はひとりで会社を運営しており、セミナー、コンサルティングや情報発信などで収入を得ています。

ひとり起業のメリットは、柔軟さとスピード感です。

自分ひとりで意思決定を行い、やるべき仕事、立てるべき方針を決めることができます。

従業員がいないので人件費もかからず、オフィスも必要ありません。

一方、ひとり起業は自分の限界がビジネスの限界になります。時間的な限界もありますが、それ以上にすべての決断を自分の知識・経験から判断していかなくてはならないこと、つまり頭脳が一つしかないことが最大のボトルネックになります。

組織に属していれば上司や同僚と議論を深めながら判断できますが、ひとり起業の場合はすべてを自分自身で決断する必要があります。

日々自己研鑽してなければなりませんし、自分のことを客観視できる能力を予め身に付けておく必要があるのです。

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