マクドナルド株主総会で何が語られたのか 報道陣シャットアウトで開催した総会の全容
カサノバ:価格もシンプルにすることで、客のニーズに合わせていく。客が欲しがっているメニューを提供する。シニアの客が増えている。そういった年齢層は今までと違う商品を求めている。下半期に向けて、そういった商品を出そうと思っている。今年の焦点は、客に目に見える変化を提供し、客がそれを実感することだ。
――いつ客数の減少に歯止めがかかるのか。何がきっかけで歯止めがかかるのか。
カサノバ:異物の事件のところから少しずつ回復してきているが、業績はいまだに厳しい。年末に向けて客数を戻すために、やれることはすべてやる。本日説明したことを一貫してやることで、それが可能になると信じている。最優先事項は、食に関する信頼を勝ち得ることだ。
国産=安全というメッセージは慎むべき
――対策を説明してもらったが、スッキリしない。ライバルはマックそのものだと思う。「客のため」と言っているが、今までは客のためではなかったのか。どの店もポテトの量がまともだったことがない。こんなことでは客は来なくなる。こういう基本的なところが改善されないと、よくならない。おもてなしができずに、どうやって再生できるのか。
下平:ご指摘の点はそのとおり。貴重なご意見、また不快な思いをさせてしまい、心よりお詫び申し上げる。
ポテトはマクドナルドの命。大切な財産を守るのが店舗の責任であり、私の責任である。1つ1つの店舗の大切さを実感している。マクドナルドは世界最大のレストランチェーンであるとともに、世界最小のレストランである。客に最高のQSC(品質・サービス・清潔さ)を提供する。それがマクドナルドの成長につながる。店のトレーニングシステムを見直して、客が満足する店であるように努力する。
――国産の農畜産物を使わないのか。
原田泳幸会長:日本は中国に食の依存をせずに生きていけない国だ。調達は国で判別するものではない。半分以上は国産の食材を使っている。中国=質が悪いということにならないような、客とのコミュニケーションが重要。国産と訴えることが食の安全というメッセージにすり替わる企業活動は慎むべき。われわれには一流の品質管理で調達していくサプライチェーンがある。
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