採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫 獲得競争の激化で検索サイトでも埋没の危機

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アピールするには言葉に工夫を(写真:kai/PIXTA)
労働力不足で「採用が厳しい」時代。応募者の目に留まるには、ポイントを掴んだ求人原稿をつくる必要があります。本稿では、『採用がうまくいく会社がやっていること』より一部を抜粋・編集のうえ、書くべき情報や、自社の求人を魅力的にするための方法など、会社に合った応募者が集まってくるコツを解説します。

応募の量ではなく、「質」を意識する

労働力人口が年々減り、中小企業の採用は、これからますます厳しくなると言われています。たしかに中小企業では、それほど数多くの応募者があるわけではありません。しかし悲観する必要はありません。「採用」は、応募者の数を競っているわけではないからです。あなたの会社に合わない人がいくら応募してきても、そのことに意味はありません。

採用活動とは、あなたの会社が必要とする人材を見つけて、入社していただくための活動です。たった一人の応募者であっても、その人があなたの会社に合った方なら大成功です。その一人を見つけるための「採用」、あるいは募集をすればよいのです。

そのため、求人原稿は万人向け、画一的ではなく、求職者が「あっ、自分のことだ」と思えるような原稿を書かなければなりません。中小企業は、「社名」は知られていないかもしれません。ただ、社長の思いや、どういった仕事ができるのか、自分(求職者)にとってどういったメリットがあるかを、しっかりと「一人」に向き合って伝えることができるはずです。

あまり気合いの入りすぎた暑苦しい面接は、求職者も引いてしまうかもしれませんが、適度な熱さで、しっかり気持ちを入れた「思いの伝わる」面接をすることは、求職者にも好意的に思われるでしょう。応募者は少なくてもいいのです。「一人」に向き合うこと。応募の量ではなく、「質」を意識しましょう。

今は、ほとんどの方がネットで求人を検索します。厳しいようですが、求職者はまずあなたの会社のことを知りません。会社名で検索することはほとんどないでしょう。会社名以外の検索で、いかにして自社を見つけてもらえるかが大切になってきます。

求人検索サイト(Indeedなど)で、「職種名+地域」で検索をかけてみてください。あなたの会社は何番目に出てくるでしょうか。「会社名なし」で見つけることができるでしょうか。

たとえば、「歯科衛生士・正社員・鹿児島市」で検索したところ、約250件の該当がありました。1ページ15件の求人が掲載されているので、同様の求人が16ページもあるのです。たいていの人は、見るのは多くて5ページ目くらいまででしょう。

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