採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫 獲得競争の激化で検索サイトでも埋没の危機

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さらに競争が激しい飲食店ではどうでしょう。「飲食店・ホール・アルバイト・鹿児島市」だと検索数が1000件を超えてきます。この中で自社の求人を見つけてもらい、応募につなげるのは至難の業です。

ですから、最初に意識したいのは、求職者がどんなワードで検索をするか、です。検索されやすいキーワードを、職種名に記載すると一定の効果があります。

どんなキーワードが人気かは、その時々で変化しますが、次のワードは根強い人気があるようです。「未経験」「事務」「英語」「土日休み」「正社員」「40代などの年代」「営業」など。最近で言えば、「フルリモート」「在宅勤務」も人気です。どんなキーワードが検索されているかを知るには、「リクナビのキーワードランキング」を参考にされるとよいでしょう。

より検索されやすい言葉を選ぼう

また、似たような言葉がある場合、どちらの言葉がより検索されやすいかを調べるのも、一見地味な作業ですが大切です。ネット上にはキーワード検索数のチェックツールが複数あります。我々は「aramakijake.jp」というサイトを使っています。

他にもGoogleに「キーワードプランナー」という無料のツールがあります。登録等が必要なので少し手間ですが、より精度を上げたい場合はこちらの利用もよいかもしれません。

たとえば、「営業サポート」という職種を募集したい場合、そのまま「営業サポート」がよいのか、あるいは「営業アシスタント」のほうがよいか、他によいキーワードがないか、考えるのです。

この場合、前述の「aramakijake.jp」で検索をかけると、「営業サポート」は月間検索数が472、「営業アシスタント」は月間検索数が1920となり、「営業アシスタント」のほうが検索されやすいことがわかります。もちろん、キーワードだけで応募数が激増するということはありませんが、少しでも応募者に見てもらうための努力は惜しまないほうがいいです。

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