TOTOは千葉の物流センターが稼働再開、福島原発に近いセラミック事業継続へOEM調達も検討【震災関連速報】
衛生陶器最大手のTOTOは、東日本大震災により操業を停止していた一部の拠点を再開する。また、東京電力の福島原子力発電所に生産拠点が近接するセラミック部門について、OEM(相手先ブランドによる生産)による他社からの調達への切り替えなど事業継続に向けた検討を始めている。
17日から操業を一部再開したのは、千葉県八千代市にある千葉物流センター。一部の設備が破損したため、依然としてフル操業には至っていないものの、ほかの物流拠点への振り替えなどにより、出荷作業の停滞を最小限に抑えたい考えだ。
一方、福島原発の爆発事故に伴い、避難対象地域に含まれているファインセラミックの2工場(福島県双葉郡)については、18日現在も再開のメドは立っていない。ファインセラミックの生産拠点は双葉郡にある2工場のみで、目下、TOTOでは事業継続に向けて、他社へのOEM委託へ切り替える検討に入ったほか、避難指示が解消され次第、生産ラインを他拠点に移転したい意向だ。
また、断水によって操業を停止しているウォシュレットの茨城工場(茨城県桜川市)は、3月いっぱい稼働できない見通し。ただ、岐阜県にある土岐工場を活用することで、不足分はおおむね補えるという。
(猪澤 顕明 =東洋経済オンライン)
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