ハワイ「空白の3年間」の閉店&開店リスト大公開 「シェラトン・ワイキキ」は全1636室の大改装
マラマの精神は、「ダイヤモンドヘッド」「ハナウマ湾」という2大観光スポットを訪ねる際のルールにも現れている。ダイヤモンドヘッドには、ハワイを代表するトレッキングコースが用意されているが、入山には予約が必要になった。入山時間は1時間ごとに設定され、入山料金5ドルは環境保護活動のために使われる。
コロナ以前からルールを設けて自然を守ってきたハナウマ湾は、さらなる自然保護のため、1日にエリア内に入ることのできる人数を制限。2021年4月からはオンラインでの事前予約が必要になっている。ハナウマ湾の歴史や自然環境、生態系、海洋生物保護について解説する9分ほどのビデオの視聴も義務づけられた。
ホテルはコロナ禍の間に大規模なリニューアル
ホテルの中には、旅行客が激減したコロナ禍の間に大規模なリニューアルを済ませたり、いままさに進めていたりするところがある。
世界中のセレブを魅了するハワイの最上級ホテル「ハレクラニ」もその1つだ。約1年間、全館を休館にして全面リニューアルを敢行。2021年10月、ハワイ語で「天国にふさわしい館」を意味するホテル名のとおり、夢のように美しくなって再オープンした。共用部分は、開業時に使用された上質な素材はそのままに、よりエレガントな空間に生まれ変わった。スイートルームを含むすべての客室も、新しいインテリアデザインになっている。
「シェラトン・ワイキキ」は全1636室の大改装を、オアフ島北端の「タートル・ベイ・リゾート」はホテル棟のみならずリゾート全体の大改修を完了させた。
「ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ」の改装の目玉は、プールデッキ。ワイキキビーチを望む絶好のロケーションにあり、下から水が噴き出す噴水エリアやカバナ(カーテンなどで仕切られた小さなプライベートスペース)が配され、ゆったりとくつろげる。「アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」も2022年中に改装を終える予定だ。
残念ながら、閉店してしまった有名スポットやレストランも少なくない。
とりわけ驚きをもって受け止められたのは、ワイキキの中心にあった免税店「Tギャラリア ハワイ by DFS」や日本食街「ワイキキ横丁」、アラモアナの老舗ダイナー「リケ・リケ・ドライブイン」の閉店だろう。幸いなことに、Tギャラリアは店内の改装が終わり次第再開されることが2022年夏になって発表された。
ワイキキ横丁の跡地にはアジアをテーマにしたフードホールがオープンするという情報があるが、リケ・リケ・ドライブインの跡地ではすでに、紫のソースのパンケーキが話題の「ヨーグル・ストーリー」が営業している。